制作日誌

ゲーム制作とか

色塗り備忘録

乙女ゲームで一番盛り上がるのはスチルが表示される時ではないでしょうか。

現在制作中の短編ゲームを再開させるにあたって、4年ほど絵を描いていなかった私は非常に不安でした。

本来プレイヤーのテンションを上げるためのもので逆に下げてしまったらどうしようと。

そこで考えた方法が「最後に描く」です。

私自身も「は?」と思います。でもこれがシンプルに一番効率が良く練習する時間も短縮できると考えました。(※個人の意見です)

手順をメモついでに載せていきます。

 

 一旦たたみます。画像が多いので注意です。

 

シナリオを書く→立ち絵を描く→背景を描く→合間にシステムグラフィックを描く→背景を描く→合間に(略)といった感じで絵を描く感覚を取り戻していきます。

これをこなすとさすがに最初に描いたものは「なんか古いな」と思えていると思います。

絵を描かれている方はなんとなく共感していただけると思うのですが、アップロードした瞬間に「あ!」と思う瞬間があると思います。

私はあの現象をレベルアップと呼んでいます。

それを繰り返すとどんどん精度が上がっていくので、一番大事なものを最後の方に持ってくるという方法を取りました。

 

まったくスチル作業に触らないわけではなく、ちょくちょく構図が思いついたらラフのファイルに丸と棒だけでも記しておいたりしながら早く描きたいな~!と自身の脳に錯覚させる意味合いでも有効です。

 

そしてほかの作業に目途がついたのでスチル作業に着手しました。

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グレーをベースに情報を整理していきます。

攻略キャラが階段で寝ている場面です。

 

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描き手が頑張っても、プレイヤー側に立つとやはり見たいものは表情・場所なので、メッセージウィンドウと被る場所も含めてチェックしながら構図を決めます。

 

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photoAC様からお借りした岩肌の写真テクスチャを石階段に乗せます。

 

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苔をこれでもかと乗せます。

苔と同じレイヤーをコピーし、上の方の苔レイヤーをずらして色を明るく変え、クリッピングすると陰を描き込まずとも影ができます。

 

 

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覆い焼き(リニア)が一番苔のように見えました。原理はわからないまま使います。

 

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ここまで描いたら8割完成です。

ですがアドレナリンがドバドバ状態なので一旦、絵も自身も寝かせます。

楽しすぎると正しい判断できないので翌日の冷静な自分に任せるルーティンがなかなか有効になります。

~翌日~

ただ色を乗せただけなのでは?と判断できたので、どこにいるかを考え直しました。

 

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ここです。

森の中の社の階段のすみっこです。

 

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森の中なので緑~水色のフィルターをかけると空気感が出ないかと模索して一番しっくりきたのが焼き込みレイヤーです。

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インチキ光源なのですが、空気感と雰囲気は伝わったほうがいいと光らせたりしていきます。

 

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最後に奥にガウスをかけて人物に焦点が当たっているように加工し、サークルのTwitterアカウントの宣伝用にクレジットも記入しておしまいです。

 

 寄り道をしてしまったので30時間ほどかかってしまいました。

 SAI2にはたくさん加工フィルターがあるので色々と試すのですが、これだというものを見つけると楽しくなってしまいますね。

 

ではでは、またの機会に。