制作日誌

ゲーム制作とか

元絵を崩さずに自分の絵柄に落とし込む

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お久しぶりです。

突然ですがこんなことは無いでしょうか。

 

・〇年前に描いたキャラクターをリメイクしたい

・久々すぎて絵の描き方がわからない

・描くたびにキャラの顔が変わる

・自分の絵柄とは違う「〇〇風の絵で」という難題を提示された

・今の時代、トレースはちょっと悩む…

・二次創作をしていて元のキャラ似ずに困った

 

という時のやり過ごし方です。

※補足※トレースは確立されている技法であり、他者の著作権を侵害していなければ問題はありません。

自分の絵やフリーの写真素材をトレースする事は罪ではありませんが、気にされる方も多いかもしれません。

 

私の場合は「次回作を作るからキャラを描いてくれ」と言われた場合・お仕事のイラストで「〇〇のゲームテイストで」とかの場合に切り抜けた時のやり方です。合わない人は本当に合わないので、こんな荒い事やってるのか~いと流してください。

二次創作の場合は元キャラと自分の絵柄をすり合わせて違和感を減らす…などわりと荒療治に使える方法です。とても荒いです。

 

 

 

 参考の絵を開く

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友人から急遽用意してもらった絵

「こういうブログ記事を書きたいからバストアップの人物の絵をください」と伝えると快く送ってくれました。(性格や年齢まで書いてくれました)

まずこの友人の描いてくれた男性の雰囲気を崩さずに自分の絵柄に落とし込むことにします。

 

 

グリッドを引く

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各パーツの幅・高さごとに色分けをします。普段は文字とかは書いていません。

このやり方はグリッドさえ書いてしまえば半分近くは終わったようなものです。

 

実物と見比べながらグリッドをなぞる

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引いた枠組みを余白にスライドさせてなぞってゆきます。

自分は『似る』という要因にプロポーションとシルエットはかなり重要だと考えており、稜線のピークや肩幅、頭の大きさや目の位置などが元の絵に似る手掛かりになると思っています。

ほぼグリッドをなぞるだけなので、子供の頃にあった点つなぎ絵を思い浮かべてくれればだいぶ簡単にできるのではないでしょうか。数字の順番になぞっていくだけのアレです。

 

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点つなぎ絵のイメージ

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髪の毛の特徴的な毛束の位置や髪の厚み、頭のてっぺんにアタリを付けます。

これをやると顔はかなり似てくると思います。

 

 

愚直に書き込む

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あとは現物とにらめっこしながら微調整を繰り返してラフに持って行きます。

 

 

 

自分の絵柄に落とし込む

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完成

後は自分でその上から線画を描いて塗るだけです。

ここまでにらめっこして描いても寄せられなかった部分が描き手の個性と思えばなかなか面白いのではないでしょうか。

 

 

 

別の友人に見せた時に「いきなり完成するな」と言われたので色塗り過程載せます。

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ダイジェスト

 

自分がゲーム制作している頃は途中に期間が空くのが事前にわかっていたので設計図的な意味も込めてグリッドを残して記録なんかもしていたので、スチルを描く際は資料として重宝していました。

ブランクがあったとしても描くたびに顔が変わる・角度によって印象が変わってしまうなどの問題は大体これで解決します。

横を向いたら目の位置が変わるわけではないのでキャラを作り終えた時なんかは最初に作っておくと未来の自分が助かるかもしれないです。

 

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プロポーション設計図

 


おまけ

最初にブログを書いていた時は、数年前に描いた自前のもので記事を書こうとしていたのですが、あまりにも変化がなく面白みに欠けたので一旦ボツになりました。

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まるで変化なし

 

といった感じで備忘録の意味合いも込めて記録してみました。

ではまた。